No Travellers

2005年6月25日
英国も夏至を超えさらに夏らしくなってきた。
日本の夏至と大いに違うところは日本より緯度がかなり高い英国では、昼間の長さが異様に長い。
夜の10時でもほんのり明るく、朝の3時ごろ白み始める。
昨日は久しぶりに村のパブにでかける。
パブの外のテーブルではご近所さんがすでに盛り上がっていた。
他愛ない話をしながら、昼間のような太陽を浴びて、お酒を飲んでいると、ふとパブの入り口のドアに

Sorry No Travellers

と大きく書いて貼ってあるのに気付いた。
んんん?
これ、イギリス人じゃなけりゃ、旅行者はダメなのか?って思いそうだが、旅行者のことじゃないんだよね。
イギリスにはジプシーと言われる定住の地を持たない民族がいて、キャラバンで移動をしながら生活している。
国内の大きな問題となっていて、空き地へ住みこんでは、土地を荒らしてゴミを残していくので、どこもジプシーがやってくると、みんないい顔はしない。
犯罪行為を行うグループも多く、とにかく住民は嫌がるのだ。
このジプシーと言う単語は使ってはいけないらしく、やんわりと代わりに「Travellers」という呼ばれ方でお断りということらしい。
しかし、外国からの旅行者が見たら、一瞬ひるんで入れないぞと、私は指摘をしておいた。
みんなそりゃそうだとうなずいて、私に中に入ってオーナーに

Am I allowed in?」(入ってもいいかしら?

と聞いて来いと言って大笑いしていた。

結局こんな田舎までわざわざ旅行者が来るとも思えず、結局そのドアの貼り紙はそのままになるのであった。
ここまで旅行者が来ないことを祈りながら、素直な日本人が見たら玄関口で帰りそうだよな、、と思ったのであった。

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