テスト

2007年6月22日
テスト
ここは1ヶ月に1回(あるいはそれ以下)くらいしか更新しないし、初級から上級まで、レベルもアップアンドダウンするので、初心者には小難しいときもあると友人に言われた。

そこで、もうちょっと親しみやすく、頻繁に更新するところを別に作ったので、紹介しておく。

ここのように英文が長くないので、英語に興味がない人でも読みやすいかと思う。

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英会話らばっ(ワンポイント編)
http://ameblo.jp/la-barmaid/

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小さく細々とやっているが、毎日更新しているので、ちょびっとずつ続けたい人にはお勧めかも。
前回、愛嬌さえあれば大目に見てもらえるような小さなマナー程度のことを書いたが、今日はそれに関連して少し欧米的な私の考察を追加。

社会にはこれが「美徳」だというものがある。
もちろん「美徳」を知るからこそ、相応する行いがあり、文化によってもちがいがある。
ところがこういった文化による美徳のちがいというのも、知らないと勘違いしやすい。
日本でかっこいいことを、欧米でやると、すごくかっこ悪かったりすることがあるということだ。
まぁ、自分の失敗くらいはいいとして、これもマナーとかかわりが深く、会話で実は自分はほめているつもりなのに、相手は不機嫌になってしまったり、相手にほめられているのに、嬉しくないだとか、この美徳センスにより会話がスムーズにいかないことも多々ある。
当然これはかっこいい!と思う事柄は個人によっても差はあるので、自分は一般とは違うセンスであるという場合は除外ではある。

ということで、今日はちょっとした美徳センスの違いを3つ紹介してみよう。

★色白と陽に焼けた肌

日本では「色白ね」というと必ずほめ言葉だ。
私なんかは言われると嬉しい。
これは小さい頃から、日焼けをいとわず外で一日中遊んでは、真っ黒ねと言われ続けたのが要因であろう。
こんな私もここでは陽に当たることがあまりなく、だんだん白くなっていく。
そして真夏になり短パン姿でかなり白くなった素足を出して庭仕事をしていた。
そこへ隣のおばあさんが私を見て、近づいて来てこう言った。

"Your legs have got a nice sun tan"「陽に焼けたいい色の足ね」

と!!!!
私の中ではこれ以上ないってくらい白い足に向かってだ。
私ががっくりきているのをよそに、彼女はうらやましいと言った。
そうなのだこんがり日焼けしているのは、かっこいいらしいのだ。
確かに日焼けしているとよく褒められる。
そして白いことは嘆かれる。
ほめているところをあまり聞いたことはない。

Fine skin「肌のきめが細かい」とほめられることはあっても、決して白いねというのはほめ言葉ではない。
雪のように白いと白雪姫のようにたとえを美しくして、ほめるという言い方も確かにあるのだが、喜ばれる可能性もかなり低い。
ちなみに顔色で白いというと、血の気がない、蒼白であるという意味が多く、Whiteという英語を使わない。
Paleという単語を使う。
顔面蒼白というような病がちなイメージではある。

★鼻の高いこと

骨格の違いから、欧米人の鼻は高い。
それに比べると日本人は低い。
そして日本では鼻が高いことがよしとされている。
いったい誰が作った風潮だか知らないが、小さな頃はあまりの低い鼻に両親が嘆いて、大きくなったら高くなるように私の鼻をよく引っ張っていた。
そんなのが効果あるのかまったくもって不明ではある。
が、私の鼻はこれでも欧米で割りと評判がいい。
いや決して高いからではない。
小さいからだ。
大きな鼻は割りといやがられるのだ。
日本でよく外国人の鼻が高いことをジェスチャーで表現する人がいたけれど、あれは君の鼻が大きいとも取れるジェスチャーで、かなり嫌な思いをさせている。
私の知り合いのコリンはそのことでかなり傷ついては、日本人に鼻が高いと言われるとバカにされたと勘違いして、逆に
Yours is flat!「君の鼻こそ平らだよ」
なんて仕返しのつもりで言い返していた。
誤解が誤解を生んでほめあいのつもりが、けなしあいになっている。
だからほめるつもりで、鼻が高いなんて絶対に言わないほうが吉である。
同様に足が長いだとか、顔が小さいだとかもほめ言葉になっていないことも多く、外見をほめるときは気をつけなければいけない。

★急ぐとき

急いでいる様子というのは日本ではきびきびして気持ちがいい。
むしろスローだと、店でもどこでもいらいらされる。
さっさとしてくれって感じに。
慌てていることが実は努力を見せていると見られないこともない。
ところが急いでいる様子というものは、ここ英国ではかなり恥ずかしいことではある。
レストランなんかで食事が終わって、支払いするなんてときに、すぐウェイターが来てくれないと、日本人は1分の遅れでもいらいらしている。
きょろきょろ探すふり、早く来てくれ、もう全身から急いでいる風体を漂わす。
もちろん急いでいることを隠しもしない。
これが9割の日本人に見られる。
これが欧米人だとヨーロッパなんかでもそうだが、どんなに急いでいても、急いでいないフリをする。
それが美徳だからだ。
慌てている様子は紳士・淑女としては非常にかっこ悪い。
そんな風に考えている。
上流階級に行けば行くほど、その傾向は強い。
だから海外に行けば、慌てない練習が必要ではある。
いや慌てていてもそれを表面上出さなければいいのだ。

やはり紳士・淑女への道は「落ち着いて」というのなしには成り立たない。

朝ぎりぎりに起きて毎日パニックしている私には遠い道のりではある。
色白には決してなれないが、
I’m turning pale「顔面蒼白になっていく」日々ではある。
長いこと更新してなかったので、ちょっとさぼってないで、ちょっとやる気を出して更新することにする。
さて、今回はやっぱり日本人の苦手な発音について語ることにする。
以前にも似たような記述はしたが、さらにパンチ。

英語には日本人にできない発音がたくさんある。
文字通り一つや二つでなくたくさんなのだが、有名なのは「R」。
日本語にないから出来ないということで、それに対する説明はいろんなサイトや著書で見受けられる。
ところが本当はできないのはこれだけじゃないんだよね。

じつはもっといろいろ出来ていない。

日本語の音にない「V」「TH」「PH」だけでなく、日本語で同じ音あるじゃん、と思うような、「Z」「T」「N」「G」「C」「D」・・・(きりがない)も実は大半出来てはいない。
というか日本語の「ざ・じ・ず・ぜ・ぞ」の音と、英語の「ZA・ZI・ZU・ZE・ZO」はかなり違う。
「Zoo」(動物園)という単語は決して日本語の「ズー」ではない。
「R」は言えないけれど、「L」なら発音できるのかと言えば、「L」の発音でさえ、実際は正しく発音出来る人は皆無に近い。

ただし、違っていても日本人の発音の仕方として受け取られて、わかってもらえたりはするので、結構ないがしろにされがちではある。
特に英語のアクセント(発音の癖)と呼ばれるものは、日本人にはなかなか理解しづらく、実は話す人それぞれで微妙に違うものなのである。
日本にもあるにはあるが、音の少ない日本語には発生しにくく、訛り程度に考えているに過ぎない。
ゆえに音を一辺倒で考えてしまい、かなり苦労する羽目になる。

みんなも経験ないだろうか?
NHKやお手本で一生懸命習得したはずの英語で、海外で現地の人が何を言ってるかさっぱりわからなかったということが。
しかもあとから聞くと、難しいことは何一つ言ってなかったというようなことがあるのではないだろうか。

それの一番の原因は話した相手のアクセント(発音の癖)にある。
このアクセントがかなり曲者だ。
かなりこれによって聞こえ方が作用されるにもかかわらず、そんなものは辞書には載っていない。
下手すると発音記号からも、大きくずれている。
どれくらいずれているのかというと、例えば「House」(家)
みんなきっと発音は普通で考えて、ハウスと思っているよね。
だけど、これだって人によってかなり発音が違う。

チャールズ皇太子のような上流階級あたりは、ハイスというだろうし、スコットランドへ行けば、フッスというだろう。ロンドンコックニーあたりは、アースというだろうし、アメリカ南部へ行けば、ハースなんて言っている。
フランス人なんかが言うとアウスと言う。
どれもこれも、ハウスには聞こえないどころか、程遠い。
でも、紙に書いてもらうと紛れもなく、「House」と書かれる。
音は全然ちがうのにだ。

これは一語に過ぎないが一文になると、もっとわからないに違いない。

みんながみんなカタカナどおりや発音記号どおり話してくれるとは限らないのだ
ここでアクセント(発音の癖)というものをいかに理解していないか悟るのである。
まぁ教材ではそういったアクセント(発音の癖)は学べないので無理もないんだけれどね。

日本人で「私発音記号が読めます」という人がいるが、英語のアクセント(発音の癖)には、いまいち役に立たない。
読める=記号の違いを視覚で判断できるととっている人も多い。
音の違いを判断できていない人のほうが多い。
でも発音なんだから、発音記号を視覚だけで区別する意味があるのか?とつねづね思う。
それなら、人が話した英語を耳だけで聞いて、書き取る練習をするほうがよっぽど効果的ではある。
英会話学校の先生だって、どこの出身かで大きくこのアクセント(発音の癖)がちがう。

知り合いのスコットランド人のおじいさん、誰かが家でおならするたびに言うセリフが、

デァズ ア ムッス、アブッ ダ フッス

There’s a mouse about the house(家でねずみが走り回ってるよ)


本当に英語かいっ、と言うような発音だ。

理想的には正確な標準語を発音でき、尚且つ、いろんなアクセント(発音の癖)は聞き分けることができるというのがいいので、まず多様なアクセントというものがあるということを知るというところから始めよう。

いわゆるきれいに話せて、どんな田舎のおばちゃんともコミュニケーション取れるというやつだ。
田舎のおばちゃんとしゃべる必要がないと思ってるあなた。
会話とは実はそういうものですぞ。
君が話す外国人は、アナウンサーみたいなやつだったというほうが少ないのだ。
マクドナルドで働くおばちゃんが最初だったっていうほうが確率が高いのだ。
そこらの店員、散歩しているおじいさん、最初の会話はきっとそんな人たち。

そして会話は見るものではない。
聞くのが半分、話すのが半分だ。

<本日の教訓> 
目指せ、おばちゃんとの会話。(本題からまたずれていくのであった。。。。)
あんまり英会話に関係ないが、せっかく今日はクリスマスの日なので、それにちなんで、欧米のクリスマスのことを少しだけ書いておく。
何しろ本場でのクリスマスからすると、日本のクリスマスは適当に都合よく日本のやり方に変形しちゃっているところが数々あるので、それが本当のクリスマスなんだ、、と思っている人のために、

それはちがうっ!

ってところを挙げておく。

今日クリスマスで忙しい店はどこか?
友達のブログで気付いたが、ケンタッキーが予約でいっぱい、店は行列らしい。

イギリスやアメリカでそれは、

ありえないっ!

なんでファストフード店が満員?っていうのがひとつ。
なんでチキン?っていうのがもうひとつ。

そうなのだ、欧米でクリスマスにチキンは食べない。
しかし、これって意外に知られていないようで、こっちではTurkey(七面鳥)かGoose(がちょう)の丸焼きを食べるのだ。
この七面鳥やがちょうが市場に出回っていない日本では、チキンも同じく鳥だ。
いっしょいっしょと思うらしい。

まぁこの辺は感覚なんで、似たような例を挙げると、欧米人がおおみそかに年越しそばの代わりに焼きそばを食べるというくらい変ではある。
年越しそばも焼きそばもNoodle(麺)だ。
いっしょいっしょと思われるのである。

次にいっぱいなのがケーキ屋さん。
これも欧米でケーキ屋さんが混んでるなんてところはひとつもない。
もともとケーキというのは欧米では、Bakery(パン屋)で売られているのだが、クリスマスはケーキというより、伝統的にはクリスマスプディングというのがどこの家庭でも一般的である。かなり作るのに手が込んだもので、一年とか寝かせておいたものを使うくらいだ。
最近はスーパーで出来合えのものを買う人も多くなったが、しかしケーキを変わりに買っている人はあまり見ない。
デザートとして余分にケーキという人はいるけれどね。

それから一番日本のクリスマスで変なのは日程を理解していない人が多いこと。
クリスマスというのは日本では宗教的なイベントというよりは祭としての祝い事としてとらえている人が多いが、サンタにプレゼントをもらう子どもたちはいいとして、カップルのプレゼント交換や、その他の人たち。
なぜかイブにプレゼントを交換する人が多い。
なぜか当日の25日よりも、イブに祝う人が多い。
豪華な食事もイブにという人が多い。
これはどれくらい変かというと、大晦日におせち料理を食べたり、大晦日にお年玉もらうくらいおかしい。

ということでみんなに言いたい。
クリスマスは25日だよ。。と。
今日だよと。

I wish you all the very best for Christmas.メリークリスマス!

One Early Sunday Morning

2005年9月19日
日曜日の朝から電話が鳴った。
んもぉーまだ眠いのに。
時計を見るとまだ8時。
早すぎるじゃん。
こんな早い時間に誰よ?
鳴り止まない電話に、仕方なくいやいや受話器をとる。

らば 「もしもし?」
相手 「もしもし、M美です。」
らば 「あら、どうかしたの?」
相手 「らばさん、よかったらすぐ来てもらえません? 通訳をお願いしたいんです。」
らば 「えっ? 今?」
相手 「ええ、今すぐうちの自宅に来てください」


何が何だかわからぬうちに、とにかく慌てて彼女の家に急いだ。
M美は国際結婚をしてアメリカ人の旦那様がいる。
彼女も留学経験があり、言葉の壁はほとんどない。
だから彼女には通訳はいらないのだ。
だけどただならぬ雰囲気を察知した私は、すぐに支度をして彼女の自宅へと向かった。
彼女の旦那様のJはとても優しい人で、むしろ私はM美よりJのほうが仲良かったくらいだ。

そしてJとM美の家に着くと、顔を傷だらけにしたJが出てきた。
私は思わず、
「What happened to your face?」(その顔どうしたの?)
彼いわく、
「I was attacked by M美 last night and this morning」(昨晩と今朝、M美に襲われたんだ)

だんだん様子がのみこめてきた私。
どうやら、激しい夫婦喧嘩をした様子。
わがままいっぱいに育ったM美は夫への不満をぶちあけて、離婚だと騒いでいるらしい。
彼女の父親も心配して、かけつけてくるということで、興奮してらちがあかない彼女の代わりに、彼女の父親への説明をするためにJの言葉を通訳して欲しいとそういうことらしい。
それで私が呼ばれたわけだ。

こんな朝早くから起こされて、夫婦喧嘩の通訳だと?
むっ。勝手にやってくれよと思っているところへ、父親が登場。

M美の父 「いったいどういうことか、説明してみなさい」
M美   「もうね、私は彼に我慢がならないのっ、今日と言う今日はもう許せない。」
M美の父 「もっと落ち着いて話しなさい。何が気に入らないというんだ」
M美   「この人がだらしなさすぎるのよっ、トイレは流し忘れるし、電気はつけっぱなしだし、扉はどこも閉めてくれないし、私はもう我慢できないわ。」
J    「I only forgot to flush the toilet once」
らば   「トイレは一回流し忘れただけだと言っております」
M美   「No that’s not true, you’ve forgotten at least twice」
らば   「そんなことはないわ、最低2回は忘れているわ、と言っております。」


このあたりで私もいい加減にばかばかしくなってきた。
こんなことするために、私の貴重な日曜の睡眠を邪魔されたのか。
しかし、そのくだらない喧嘩は父親と通訳者が参入していてもエスカレートしていく。

M美の父 「2人ともいい加減にして、どういうことが話してみなさい。」 
J    「I will explain the situation」
らば   「Jが状況を説明するそうです。」


そしてここから彼の長い説明が始まった。
説明は実にくだらない、ごく普通の夫婦喧嘩なのであるが、彼の説明の間に、M美がとにかく黙っていられない。
彼が何かをいうと、すぐそれを遮って「ちがうわ」などと大声で言い出す。
Jはいたって冷静だが、むしろM美におびえているようでもある。
そして彼は言う。

J    「I would like to discuss our problems in a sensible and civilised way.  She’s way too mad and violent to talk to. 」
らば   「もっと落ち着いて、物分りのよい話し合いがしたいそうです。M美さんが、ちょっと暴力的だと言ってます」


彼はすごく暴力的といったが、そんなことはM美の父には言えない。
しかし、私のそんな苦労と編集をものの見事に無視して、彼女は激しく罵っている。

M美   「you’re absolutely disgussting!! I just can’t stand it」(汚らしくてやってられないわよっ、がまんできないわっ!)
らば   (これも訳すのか?)


でも父は私の顔をじっと見ている。
そして仕方なく私は

らば   「えっと、、、あの、Jさんの不潔なところが、許せないそうです。」
M美の父 「(M美に向かって)落ち着きなさい、そんな引っ掻いたりするもんじゃない」
M美の父 「(Jに向かって)君ももっと男らしくしなさい。堂々と構えるんだ」
M美   「I can’t live with you anymore you stupid」
らば   「もう一緒に住めないと言ってます。」


「ばかっ」とかそういうセリフは適度に飛ばす私。
ここまで行くまでの罵り言葉は、どこまで細かく訳すべきか、飛ばすべきかそれだけを考えている私。
「You, little shit!!」のようなけなし言葉を、「おたんこなす」って通訳しようかな、「くそったれ」がいいかな、それとも省略しようかなとか、考えている間に次の罵りが始まっている。

ああ、こんなことに頭使いたくないが、この人たちはもう恥も外聞もないらしい。
全くらちがあかないので、とにかくM美は父親が実家に連れて帰って説き伏せるという形になった。
M美の父が私に朝早くから悪かったねと、なぜか朝から餃子の包みをくれた。
私は仕事ノートというのがあるのだが、そこにはその当時のことがこう書かれている。

○○年□月△日 早朝 夫婦喧嘩の通訳 (3時間)
        報酬:餃子の詰め合わせ二箱とデパートの商品券


ちなみにその数週間後、私の気の遣った編集通訳は全く役に立っておらず、彼らは離婚したという連絡を受けた。

ああ、気を遣わずに思いっきり、「おたんこなすっ」とか「ばかやろうっ」って言えばよかった。

ばかやろうっ!

No Travellers

2005年6月25日
英国も夏至を超えさらに夏らしくなってきた。
日本の夏至と大いに違うところは日本より緯度がかなり高い英国では、昼間の長さが異様に長い。
夜の10時でもほんのり明るく、朝の3時ごろ白み始める。
昨日は久しぶりに村のパブにでかける。
パブの外のテーブルではご近所さんがすでに盛り上がっていた。
他愛ない話をしながら、昼間のような太陽を浴びて、お酒を飲んでいると、ふとパブの入り口のドアに

Sorry No Travellers

と大きく書いて貼ってあるのに気付いた。
んんん?
これ、イギリス人じゃなけりゃ、旅行者はダメなのか?って思いそうだが、旅行者のことじゃないんだよね。
イギリスにはジプシーと言われる定住の地を持たない民族がいて、キャラバンで移動をしながら生活している。
国内の大きな問題となっていて、空き地へ住みこんでは、土地を荒らしてゴミを残していくので、どこもジプシーがやってくると、みんないい顔はしない。
犯罪行為を行うグループも多く、とにかく住民は嫌がるのだ。
このジプシーと言う単語は使ってはいけないらしく、やんわりと代わりに「Travellers」という呼ばれ方でお断りということらしい。
しかし、外国からの旅行者が見たら、一瞬ひるんで入れないぞと、私は指摘をしておいた。
みんなそりゃそうだとうなずいて、私に中に入ってオーナーに

Am I allowed in?」(入ってもいいかしら?

と聞いて来いと言って大笑いしていた。

結局こんな田舎までわざわざ旅行者が来るとも思えず、結局そのドアの貼り紙はそのままになるのであった。
ここまで旅行者が来ないことを祈りながら、素直な日本人が見たら玄関口で帰りそうだよな、、と思ったのであった。

Subtitling For Films

2005年5月31日
今日は翻訳のことについて少し。
翻訳と一言に言ってもいろいろあって、今日は映画の字幕翻訳をしているかの有名な戸田奈津子さんのことについて言及を。
最近バッシングを激しくされているが、ここは一つ、らばが弁護をするとしよう。
ちなみに私は別に戸田奈津子さんのファンでも遠縁の親戚でもないことは前もって言っておく。

相変わらず私見だが、翻訳とは英語から日本語へだとか、日本語から中国語へだとかいう、単に言語の変換なのだが、評価されるときは、芸術性も見られると私は思っている。
それというのは、言葉を違う言語に変えるときに、=(イコール)で簡単に置き換えられる単語というのはそうたやすく見つけられないからである。
じゃぁ、何に変えるか? 
仕方がないから、それに近い意味を持つ言葉、あるいはその意味を含む別の言葉などに置き換える。
数学で言う、≒、>、<、≧、≦、≪、≫、∽、などなどが使える関係は全部使えるのだ。
その言葉を選ぶ際に、できるだけ大衆にわかりやすいものを、大多数の人が賛成しそうなものを、というだけに過ぎない。
大衆向きに選ばなくたって、それは間違いではない。
誰かの絵画を全員が賛美しないように、一人の翻訳を全ての人が賛同してはくれない。
これはもう同じ映画を見ても、感動する人やいない人がいるというのと同じ。
同じ音楽を聴いて、乗る人と乗らない人がいるのと同じ。
見方や解釈は十人十色。
そういう言い方で行くと、私もいろんな人の翻訳された本を読んだり、映画を見たりしたが、「私だったら、こう訳すのに」と思う部分はたくさんある。
翻訳家がすばらしい、すばらしくないにかかわらずだ。
私が誰かの翻訳に賛同しないというのは、誤訳というのとはまたちがう。 
そういう風にとる人もいるというそれだけの話だ。
翻訳家同士で、他人の翻訳を読むと多かれ少なかれ、自分の感性を出して読んでしまうものだ。
ケチをつけ始めると、どんな著名な翻訳家でさえ、ケチをつけるのは簡単なのだ。

さて、問題の誤訳、誤訳と、みんなが騒ぐ内容について。
一番顕著に言われているのが、「ロード・オブ・ザ・リング」「オペラ座の怪人」だ。
これは誤訳というより、誤算と私は見ている。
両作品はもともと、映画になる前から、有名な作品でそれだけに、ファンや詳しい人も多い。
指輪物語の方などは、原作を読めば、すこんと大きな塊が映画からぬけている。そして人間関係などもかなり希薄にしてある。
時間制限があるから無理もない。
しかし、その原作を知って映画を見るのと、原作を知らずに映画を見るのでは受ける印象はやや違う。
私は原作を読んだ人に字幕をさせるべきだったとは確かに思うが、それは映画会社の責任であって彼女の責任ではない。
これは分野や専門ごとに分けないで、なんでもかんでも一人に丸投げしてしまう業界の問題だ。
戸田奈津子さんはどう考えても原作を読んでないと思われるが、映画を実際見た人で、原作を読んでる人が何人いたのかということを考えると、あのカットされた映画だけを楽しみに来ている人たちが大多数かも知れず、一般受けはしていたと言える。
しかしファンタジーファンというのは、結構こだわった人が多い。
英語が堪能な人は、英語で聞くから誤訳に結構気づかない。
誤訳と噂されてから、堪能者でも、どこ間違ってたんだ?と思う人が少なくないはず。
そして間違いの説明を読むと、なるほどファンタジーファンには許せない間違いという程度だ。
一般人は説明されてもわからない程度だ。
映画は一本全体の流れとして、私はとらえている。
服といっしょで、全体に見た感じと、縫い目を確かめる感じはちがうのだ。
それで言うとファンタジーファンは洋服を買いに行く洋裁屋に近い。
このあたりが誤算なのだ。
戸田奈津子さんが翻訳した映画は急に悪い映画になったのか。
私は否だと思う。いい映画はいい映画なのだ。
「オペラ座の怪人」は私は原作も読み、舞台劇も数度、ミュージカルも何度も見ているファンであり、誰より詳しいと自負しているが、それでも彼女の字幕にけちをつける気はしない。
映画全体を見ているからだ。
たった一行が気になるのは、かなりこだわった性格か、英語でも勉強中だからであろうと、私は考える。
だいたい、「字幕 戸田奈津子」 と出ていても、本などといっしょで、そりゃ全体を会社やチームがチェックするに決まってるだろうし、その誰かも気づかないんだから、一般人が気づくわけはない。
気づいた君らは、別のこだわりがあるか、映画を見に行ってるのではなく、間違い探しに行っていると思える。
言っておくが、戸田奈津子さんが完璧だとは一言も言ってない。
完全に間違えているんだな、という部分も確かにある。
これも、料理人が指を切るとか、歌手が音程をはずすとか、野球選手が三振するとかをミスだとすると、微々たるものだ。
それくらいでいちいちぎゃぁぎゃぁ言うみんながおかしい。

でも有名になると妬まれるのよね。
有名人のさだめなのよね。
私もそのうちバッシングされるときがきたら、有名になったと思うことにしよう。


Embarrassing Names

2005年4月9日
「子供の人生は子供が選ぶ」と言いたいが、実は親が決めることも多い。
初期に親が決める子供のことの中で、名前がある。
名前といってもそりゃぁ、十人十色でいろいろな方法で名付けられる。
男の子はたくましく、女の子にはかわいらしく、と言うように子供の気持ちはかなり無視されて、親の願いがそこに入る。
さて、無視されてつけられたこの名前が一生ついて回る。自分で決められないのに、一生使い続けていかなきゃならんわけだ。
まぁそれが英語とどんな関係があるの?というところだが、英語から見る名前について見てみよう
日本にはめったにいないが、欧米では男の子でお父さんと名前が同じというのが非常に多い。
お父さんもおじいさんもひいおじいさんもみんなマイケルなんて珍しくない。
「マイケルさんいらっしゃいますか?」と電話で呼び出すと、お父さんが電話口に出てきたりする。

日本の名前もいろいろあるが、漢字を使うのが主流だ。
ちょっとかっこよく見えたり、きれいな字体というのは大切ならしい。 中には字画まで考えて名付ける人もいる。
さて、その名前が日本にだけあるうちはいい。
ひとたび、国境を越えるとどうなるか。今日はこの辺を突いてみたい。
漢字の存在しない英語圏の国へ、君の名前、あるいは君の子供の名前が行った場合、それはもう音だけの判断となる。
そりゃ当然だ、いちいち名前を言うときに、「私の名前は、頭がいいという意味なんですよ」と、意味まで説明したりしない。

My name is KENTO (私の名前は賢人です) これだけだ。

さて君の名前を聞いた英語圏の人たちはいったい何を思うのか。

外国人の名前で例をあげてみよう。

私の名前はエリザベスよ(Elizabeth)
僕の名前はマイケルです(Michael)
私の名前はマーガレットよ(Margaret)

いかにも外国の名前、日本語にそんな言葉はない。
あえて歴史上の人物と同じ名前。そんな程度だ。

では、別の例を。

私は名前はシネード(Snead)
私の名前はブリアナ(Briana)
私はチッチョリーナなの(Cicciolina)
僕の名前はデメトリアスです(Demetrius)

このへんになると日本ではちょびっと恥ずかしい。
でもこれは日本だけであって、自分の国では太郎や花子のように普通の名前なのである。

そう思うと、自分の名前がいかに外国で笑いものになっていないか、少し興味が出てくるはずだ。

すでに知っている人も多いと思うが加賀まり子さんの名前はスペイン語、ポルトガル語では非常に恥ずかしい名前で有名だ。
カガ→糞をする、糞をしろ、糞
マリコ→おかま、ホモ
カツオという名前もイタリア語では禁句なのはかなり有名だ。

だが世界の全発音のことを考えて名前なんぞ考えてられんのも事実だし、君の子供は純粋に日本だけで生活し、外国との交流は一切ない可能性も高い。 
しかしここはせめて英語圏だけでも、恥ずかしそうな名前をちょっと知っておこう。

だいちゃん Die(死ねちゃんに等しい)
さいこちゃん Psyco(キチガイちゃん)
ななちゃん Nana(ばあさん)
まみちゃん Mummy(ミイラちゃん)
しゅうちゃん Shoe(靴ちゃん)
たいちゃん Tie(ネクタイちゃん、縛りちゃん)

なかなか大変である。
あと「ゆき」とつく名前が多いが、ローマ字にすると「Yuki」と書く。この文字は発音はちがうのだが、「Yukky」(ばばっちぃ)や「Yuk」(おぇーっ)と読めて、欧米人は一瞬、ぎょっとなるらしい。名前に「汚」ってのが含まれてる感じだ。

竹下首相のときは「takeshita」と書くと切るところによって、クソクラエと読めてしまう。小泉さんを知らない人は多いが、竹下さんは有名であった。

それから「ふくみ」(Fukumi)という名前の人は決して欧米に行ってはいけない。
説明はとても私にはできないっ。
名前聞かれたら答えるところを想像するだけで。。。。ぎゃぁーーーっ!

Phonetic Illusion

2005年2月27日
この日記を読んでくれた人(カツオ君)が、英語の後ろにカタカナで読み方を書いて欲しいとリクエストしてきた。
ふーむ。なるほどね。読み方がわからないとちょっとつらいわよね。うんわかるわかる。
でもでも、私もつらい。何がつらいかというと、日本語のカタカナで表記できないのだ。 「あ」と「お」の間の音はカタカナでどう表記するのかね。
英語の音の数に対応しきれていないカタカナじゃ無理なのだ。
ゆえにカタカナにしたその途端、それは英語じゃないのだ。日本語で外来語ということになってしまう。
だから、そのカタカナでそのまま読むと外国でもまず通じない。
ふむふむ、困りましたねぇ。
そこで私は考える。
でも、まぁ、そこまで発音に敏感な人なら、辞書でも開いて、発音記号を見るわな。 まぁ英会話日記ごときにみんなそこまで正確な発音は求めてないかもだ。
そして結論に達したのが、なんとかこれなら、それらしく聞こえる、あるいはこういう言い方なら、ぎりぎり通じるという範囲のカタカナをつけることにした。
たとえば男の人の名前のマイケルならマイコーというふうに。
名づけて「空耳方式」

英語圏の人に日本語を教えるときに、音を正しく伝えるためによく使う手だが、英語の似ている音に例えることがある。
たとえば数字

「いち」「に」「さん」を「ichi」「ni」「san」

と書いても、読みにくい上に覚えにくいのだ。それでどうするかというと、

itchy(かゆい)
knee(ひざ)
sun(お日様)
she(彼女)
go(行く)

というふうに。
演技派の私は、ひざを掻きながら、授業するので、ほとんどみなさん1回の授業で10までは覚えてくれます。なかば強制ともいうが、この際それはどうでもよいとしよう。 
これと逆もあったなぁ。

What time is it now?(今何時ですか)

と言う質問を「掘った芋いじるな」と、空耳風に変換された例が。(変えすぎだろ)
あと大学時代の年配の英語の先生は、Local(ローカル)は「六甲」と言いなさいと諭しておられた。(く、くるしー)

英語じゃぁないが、ルーマニア語の歌を見事なまでに空耳歌詞にしていたフラッシュもあった。

http://maiyahi.jpn.org/uploader/src/up0052.swf

まぁ、あたらずとも遠からずだ。
ということで、今までに日記の中で出てきた単語のいくつかを、それぞれ空耳カタカナ方式で参考に載せておく。
以後、空耳発音と呼ぶが、青色イタリック体で表示しておく。ぎりぎり通じるかも、って程度なので、通じなければジェスチャーでがんばれ。(結局はそこかよ)

turtle(海ガメ)タートゥ
tortoise(陸ガメ)トータス
hare(野うさぎ)ヘアー
toad(がまがえる)トウドゥ
spawn(魚などの卵)スポーン
pronunciaion(発音)プウォナンシエイション
liar(嘘つき)ライヤ

ここまで書いて、いったいどの英語が読めなかったかを聞くのを忘れたことに気付いた私。
おーい、かつおくん、どれが読めなかったんだ?

What Do You Mean?

2005年1月25日
妹が私の家に休暇で遊びに来ていた。
英語を話せない彼女の目的はうちにいる間、飲めるだけ飲む、というのが目的だった。
その代り家事の半分はやってもらっていたので、私も文句は言えない。
さて、彼女が家にいる間に、我が家ではイギリス人の出入りも結構激しかった。
大事なことは私が通訳するが、たいした会話じゃないことは、彼女なりに身振り手振りでやっていたようだ。
私もべったりつきっきりというわけにはいかないので、私が用事をしている間は、妹に客や知人などの相手もしてもらっていた。
ある日、階下へ降りていくと、キッチンに妹とAndrewがいて、私の顔を見るなり、彼女が私にこう尋ねた。

『あなたは嘘をつくのね』って英語でどういうの?」

まぁそれをそのまま直訳するなら、

「You are lying to me」(私に嘘をついたのね)だとか
「You are a liar」(あなたは嘘つきだわ)だとか、
「That’s a lie」
(それは嘘よ)


こんなあたりでまぁいいわけだが、私は答えを提示せずに、妹に

何を言おうとしてるの?
 
と尋ねた。理由は簡単。日本語の「嘘」というのは使い方によっては、「冗談」だとか「ちょっといいわけ」程度のかわいい意味合いのものが多いが、英語の「lie」というのは、日本語に比べて非常に意味が強いのだ。「だまし」くらい強い。
妹がAndyに向かって、

「あなたそれは私をだましてるわ」
「あなた、それは詐欺よ」


などと言っている姿が目に浮かび、私はちょっと待て、何がいいたいのだ?と聞くにいたったのだ。
だいたい嘘というほどのAndyは一体何を言ったのだ?
妹に尋ねると、彼女は自分で全く英語がダメだとわかっているし、なんとか単語をつなぎながら、会話らしきものをしているという認識なのに、Andrewがこういったそうだ。

「Your English is perfect」(君の英語は完璧だよ)

はいはい。なるほどね。そんなの嘘よっと妹が思うのも無理はない。確かに姉の私がひいき目に見てもたいした英語は話せない彼女。
おおざっぱにいうとうちの妹の英会話法は以下の三か条が基本だ。

 1.にっこり笑ってごまかす
 2.何でもイエスイエス
 3.酔っ払ってしまえばみな同じ


問題は直訳してしまうことにあるのだが、「Perfect」という単語を完璧と訳すと、もう寸文の狂いもない、というのをイメージする。
そりゃぁ寸文の狂いもない英文だと言われりゃ、妹だって、「見え透いた嘘を。。。。」となるのであろう。

英語のPerfectは日本語の完璧と言う単語に比べて、やや完璧さが甘い。少々完全じゃなくても、完璧じゃなくても気軽に使えるところがある。
妹には頭で完璧と言う言葉じゃなく、とってもOKくらいに変換するように言った。

そうすると、

「Your English is perfect」(君の英語はそれくらいでちょうどいいよ)
「Thank you」(ありがとう)

とスムーズな会話だ。
さっきのままだと、

「Your English is perfect」(君の英語は寸文の狂いもないくらい完璧だ)
「You are a liar」(この嘘つき詐欺やろうがっ!)

というわけ。
こういうのは直訳の怖さと言えよう。
通訳者がバカだと戦争も簡単に始まるということだね。
国際的な喧嘩を救った私ってえらいっと1人うなづくのであった。

You Might Sound Too Harsh

2004年11月14日
映画やテレビなどでネイティブの英語を聞いていると、結構耳につくのが罵(ののし)り言葉だ。
どの言語に限らず、悪い言葉は耳につきやすく覚えやすいものだ。

F□□K(ピーっ) だとか、C□N□ だとか、S□I□ だとかいうようにだ。

こういうものはお気づきのように4文字で構成されているものが多いことから、英語で

Four-Letter-Wordと呼ばれる。

まずこのFour-Letter-Wordの位置づけであるが、いわゆる罵り言葉、卑猥な言葉、罵倒の代名詞みたいなもので、決して美しい言葉遣いではないということを、まずインプットしていただきたい。

カジュアルに使っているように見えるこの罵り言葉の数々、他の言葉のように真似をしたいとことろだが、はっきり言っておく。

危険だ。やめよう

「えー、ネイティブはみんな使ってるよー」
こういう人がいるかもしれないが、罵り言葉をいうときは、感情を込めて言ったり、ボリュームが大きかったり、音に抑揚がついているため、耳に残りやすいのだ。
みんなが使っているわけではない。

さて、7月30日付けの日記で、上達は真似からだと言った覚えがあるが、このFour-Letter-Wordに限ってはまねをしないでもらいたい。

真似をしても上手く言えるようにならないから言っているのではない。上手く言えてもまた問題なのだ。

逆を想像してみよう。
アメリカから来た日本語覚えたての、アメリカ人が、
くそっ」、「ぼけっ」、「○ん○」(ピーっ)と使いまくっていることを。
上手く発音できていたとして、全然かっこよくない。

ネイティブが使いこなすのと、わけがちがうのだ。外国人が罵り言葉を使うと、ネイティブが使うより、より強く聞こえる傾向にある。
しかも使うところを間違えたりすれば、相手はまず引く。
私だって日本で外国人と友人になるなら、罵り言葉を使いまくっている人なんていやだ。
いや、日本人でちょっと口の悪い人はたくさんいる。それはそれで別にいいのだよ。それを外国人がやっても全然さまにならない。

逆もそれと同じことが言える。
君が英語で罵り言葉を使うとき、まずさまになっていない。それをよーくふまえて、使ってくれたまえ。

ただし、意味はよく理解するにこしたことはないので、悪い言葉でもどんどん知識として覚えておくといい。

最近私が買ったユーモアバッジにはこう書かれていた。
やけに納得した。

“WORK is a four-letter-word”

You’d Better Ask

2004年11月1日
私の仲いいTさんは夫の赴任がきっかけで英国に住むようになった。ずっと英語の成績は2だったという彼女は転勤のニュースを聞いたときは地獄へいくような感覚だったという。もう不安で不安でしかたがなかったそうだ。

5年たった今でも英語は苦手だと言い切っている。英国にはAdult Education(ポルノではない)といって、大人が学習する場がそこらじゅうにある。 大学の敷地内で大人用に授業をコースとして取り組んで設定するのだ。格安か無料だったりする。

外国人(日本人はここでは外国人)のための英語というコースもある。
Sさんは早速無料のそのコースに通い始める。
そういったコースにはやはりレベルがあって、上級者から初心者まで、簡単な試験によってレベルごとに振り分けられるらしい。
大半の日本人はこのレベル編入のための試験の結果がいい。
他の外国人であるスペイン人やドイツ人などのヨーロッパ人よりも出来がいいのだ。
別の知人Kさんという日本人もこのコースで上からの2番目のクラスに編入されたのだが、そのクラスに入ると自分以外の人はべらべら英語を話していることに驚き、ランクを2つさげてもらったそうだ。
読み書きはできても、話せない、聞けないという典型だ。

さて、そのSさんが自分はクラスでおちこぼれで、英文を作っては先生にちがうと言われるという。
先日
「パーティで彼女はたいへん楽しんでいた」

というような意味の文を作るのに

She was very joyful at the party.

と言ったそうだ。それを聞いた先生はすかさず、
「ダメダメ。そんな言い方は誰もしないわよ。日本人はいつも辞書を引いて変な単語を拾ってくるわね。」

と言ったそうな。

文脈もあるが、確かにどの日本人が見てもその英語なら、納得という人が多いのではないか。
文法的に間違ってはいないからね。
文法的に間違ってなければ、正しいということではないのだ。

逆でも同じようなことがあった。
日本語を学ぶMatthewという生徒が、ランチに出かける前に私に
「ごはんをたべていきます」と言った。

すかさず、私は
「ごはんをたべてきます」というのよと、訂正。

彼にすりゃ、どうして「いく」じゃなく、「くる」をつかうのか疑問なのだ。
こういうのは文法など理屈じゃなく、聞いておかしくないかどうかの問題となる。

ということで苦労して辞書を引いて考えた君の英文は大半が使えない、あるいはおかしいという可能性が大いにある。
ネイティブが全員、賢いとは言わないが、おかしいものはおかしいと言ってくれる。
英作文をしたら必ず、おかしくないかくらいは確認をしよう。

それをしないぐうたらな会社が多いから、

・For beautiful human life
・I feel Coke


のようが英語が出回ってしまうのだ。

外国の人が日本人に聞くことなく辞書だけ使って、日本語の文を作っている。
こう思えば、一人で英作文することの危険さがわかるであろう。

まとめると日本人が作った英文入りの製品を、外国で使うのは非常に危険だ。

まちがっても英語の書いてあるTシャツやトレーナーを来て、英語圏の国へ行ってはいけない。
結構恥ずかしい英文のものが多いのだ。

聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥

昔の人はやっぱり正しい。

Give Me The Context.

2004年10月12日
英語の質問で一番多いのが、
「○○ってどういう意味?」
これだ。
しかしこれが結構くせものなのだ。

私にこの手の質問をしてくる理由は三つ。
1.辞書を引くのが面倒だと思っているところにたまたま私が目についた。
2.辞書をひいたがいまいち納得がいかない。あるいは辞書に載っていない。
3.らば先生のすばらしい回答が聞きたい

教える私としてはその人がよそで恥をかかないように、なんとか正しい答えを教えてあげたい。これ以上正しい答えはないというくらいの名回答を論じてあげたい。そう常々思っているのであるが、その正しい回答を私から引き出すために質問をする人の心得も言っておきたい。

まず、英語というものは文脈が全てである。それを英語ではContextと言うが、前後の言葉、前後の文によってたった一つの単語の意味ががらっと変わる。

Eyeってどういう意味? 辞書どおり引くと目だが、どんな文の中にどういう形で入っているかによって目という意味で全く使われていないケースが多々ある。
Eyeだけではない。単語ほぼ全部そういう感じだ。

I have a black eye. 

一般の人は一瞬、ああ、これはパスポートだとか身分証明だとか査証だとかの質問で目の色を答えているのだな、と考えそうだが、この意味は「殴られて目にあざができている」だとか「寝不足で目にくまができている」だとかそういう意味があるのだ。
もちろんこの一文ではどちらかわからないから、さらにその前後の文の意味が必要だ。

そうなのだ。Context(文脈)なのだよ。Context(文脈)が全てだと言ってもいい。
どこの文献から拾ってきて、どういう内容かを簡単に説明したあとで、丸々一文を貼り付けて、

「この一文どういう意味?」

これが理想的だ。
ぜひ正しく質問してもらいたい。

ちなみに欧米で目の色を聞かれたら(聞かれることはほぼないと思うが)まちがってもBlackと言わないように。
きっと相手は「殴られたのかよっ」と思っているであろう。

The Same Sound

2004年9月23日
私は辞書が好きでよく使う。
それも一冊といわずいろいろ持っていて同じ単語を別の辞書で引いたりもする。

愛用するからこそ、間違いなども目によくつくわけだが、辞書には「発音記号」というものが載っている。
スペリングをぱっと見た限り、わかりにくい発音などはこれを見て参考にする。あくまでも参考だ。うのみにはできない。

今日はちょっとばかりこのあたりの文句を。。(またか)
発音記号といっても、発音は実は一つじゃないわけで、英国、米国、豪州のほかに地域、教育、家柄というのがそこに加わり、一つの単語につき実はおびただしい発音のしかたがあることは、以前にも述べた。(7月30日付の「Which English?」参照

じゃぁ辞書は一体どの発音を記しているのか。
ここが問題だ。多くの辞書は平均的なイギリス、あるいはアメリカの発音を載せている。 辞書によって偏りがあり、どこのえらい教授が編集したのかアメリカびいきだったり、英国びいきだったりしている。
中には両方載せている辞書もある。

さてここからだ。
ついこの間、友人が英語の発音の練習をしていて付き合っているときに、NOD(うなずく)という単語の発音記号を調べた。発音記号はnadとなってた。 ほっほぉなるほど。アメリカの発音を記載しているのね。
ちなみに調べたのはインターネットでGooの英和辞書です。ということでGooはアメリカの発音を基本としているってことがわかる。
イギリス人が見たら卒倒しそうな発音記号だな、、と思いながら、米語でそろえているのかを確認に同じ発音の単語をいくつか調べてみた。

NODと母音の部分が同じ発音といえば、

DOG (犬)
JOB (仕事)
FOG (霧)
BOG (便所)
LOG (丸太)
HOT (暑い)
BOSS (ボス)
GOD (神)

あげるときりがないので、そんなものにしておくが、ちょっとそれを辞書で引いてみると、全く同じ音のはずなのに、違う発音記号になっている。
これはだめだろう。いくらなんでも。

いやアメリカとイギリスの音の違いはいいんだよ。

アメリカに偏るなら、偏るで、全部偏らせないと、まじめに勉強している人が混乱する。
FOGBOGが違うのはBFの違いだけであって、母音の音は同じだ。ところがまるで違う音を出すかのように記載されている。

辞書はカバーされている単語が多いから、専門によって監修しているえらいさんが、きっと別々に調べるからこんなことになるのではないかと私はにらんでいる。
音はせめて同じ人、あるいは同じ地域の人に聞いて確かめることにしてよね。

BOGバグと発音する人は、LOGラグと発音するにきまっているのだ。

ということで今日の教訓

「辞書をうのみにしてはいけない」

*ちなみにエキサイトの辞書は両方載っていた。

I’m Tied Up

2004年9月16日
ただいま超多忙なのです。 しばらくお待ちください。

I’ll Be Back

2004年8月26日
実は今日から私はバカンスなので、1週間ほど家をあけます。
バカンス中のそこらじゅうの待ち時間で、英会話「らばっ」のネタ拾いしておきます。

おおっ。時間がない。Packing, Packing(荷造り、荷造り)

See you soon.

The Vowel Sounds(Part II)

2004年8月19日
7月24日付の「Sounds and Spellings」で声を大にして、

「文字(Spelling)と発音(Pronunciaion)は全く関係ない」

と言い切ったが、その関係のないところを今日はさらに強調したい。
抜粋でいろいろ紹介しよう。

以下に並べたのはいずれも‘ou’という母音を含む単語で、しかもその‘ou’がそれぞれ全く違う発音をする。
( )内には同じ音の発音をするものを参考に入れておいた。

1 though(show, go, cold)
2 you(moon, few, soon)
3 about(shout, out, round)
4 could(book, wood, should)
5 ought(law, war, all, short)
6 young(tough, rough, cut, sun)
7 cough(dog, watch, pot, shock)
8 journey(curve, girl, shirt, surf)

みごとに違う、いろんな音があるわけだね。 
ちょっとDebatable(議論の余地がある)ではあるが、厳密に言い出すとさらに

9 your(tour, poor, sure)
10 our(sour, tower, shower)

なども違うのである。

ま、早い話が、つづりによる音というのはでたらめですな。

ちなみにその逆もあって、つづりは違うが全く同じ音を出すというリストも挙げておこう。

all, war, door, four, walk, law, thought, caught, more, roar, lord
(アメリカの各地域によっては後ろにRのある単語はやたら伸びが強い傾向にある。)(イギリスの地域いろんなところでsure, tour, yourなども上のリストに含まれるところが多い)

もちろん母音のところのみだが、こんな違うつづりでぜーーんぶ同じ音。 
めちゃくちゃだよな。
だれがつづりを考えたんだよっといいたくもなるわなぁ。

ま、多言語が混ざり合ってできるとこんなもんなんだよね。
ということで、みんなっ、やる気のなくなる一言をらばから。

規則は忘れて、丸暗記だっ。

The Vowel Sounds(Part I)

2004年8月14日
音の数の多さについてはその24日の日記に書いたが、「母音」にすこし焦点をあててみる。

日本語じゃ「あいうえお」の5つだけだ。
英語の場合は、、、いったいいくつあるねん。 
とりあえず多いといっておこう。

で、その数多い母音をまちがうと必ず言葉の意味が大幅にかわる。
たった5つしかない日本語でさえ母音を間違うと会話としては致命的だ。
家(いえ)と上(うえ)くらい言葉ががらっと変わってしまう。

聞き分けられないと言ってる間はらちがあかない。
聞けない人は言う練習から始めよう。
自分がその音を作れないと聞き分けも難しい。

Coffee(コーヒー)を頼むとCoke(コーラ)が出てきたというのも母音でつまづいているケースだ。

たとえば、発音記号‘a’の発音はいかにも簡単に見えるが、こういう簡単なのが意外に日本人には難しい。
できないというより、できてないことに気づかないというほうが正しいかもしれない。

口を大きく開かなくても話せる日本語だけになれてる日本人は、このお口をあーーんぐりの‘a’ができない。
そんな張り切ってしゃべる習慣も必要もないのだね。

日本語の「」はほとんど「cut」などように‘Λ’の音が多い。
‘a’の音は口を大きく開けると理屈でわかっていても、‘Λ’の音と差がない人が大半だ。

‘Λ’‘a’の音を出してごらんというと、大きな声で「あ」小さな声で「あ」というだけの人がも多い。

あのぉ、ボリュームだけの問題じゃないんですけど。

と言いたいがまぁそこは我慢して練習、練習。
‘a’の音はあごがかっくんと外れるところまで、(実際にはずさなくていいが)開けて「あ」という。 
カックンとなる寸前まで開けるのだ。

そこまで開けてCoffeeといえば絶対にコーラがでてくることはない。

あと日本の人は さて英語を話すぞ、と勢いついてたまたま相手がわからなくて、「はっ?」と聞き返されようものなら、ちょっと怖気づいて前回のボリュームの半分になる人が多い。
かえって逆効果だ。

ひるんではいけない。 
相手がわからないときは、2倍の音量でいけ。
2倍の音量とはまでいかなくても、前回よりボリュームアップは必要。

ということで今回の二大テーマ

・ひるむな!
・ボリュームあげろ!


ということだ。

うーん、また本題が母音から外れたな。。

Text Talk

2004年8月12日
この日記の定期読者は相談室数人の友人がほとんどだが、たまに検索などにひっかかってアクセスしてくる人がいる。

検索というくらいだから、何か調べものをしていて、キーワードがひっかかるわけだが、キーワードを見てると調べたいものはこれだろうが、私の日記には関係ないなぁというものが非常に多い。

調べものと全く関係ない内容でありながら、わざわざアクセスいただきありがたいような、申し訳ないような感じだ。

一番最近あった検索のキーワードでは
携帯、英語、省略、言葉、入力
というのがあった。
どう見ても、携帯やPCなどで使う英語の略語を求めているというのがわかる。ということで、もう戻ってこない人のために(遅すぎるが)リストを載せておこう。

正式なビジネス文書では不向きだが、遊び気分でチャットや携帯メールを送るときは役に立つ(はず)

数字やアルファベットが入り混じる、携帯などで送るその類のメールのことを英語では

Text Messaging だとか Textingという。

会社によっては料金設定はちがうのだが、文字数によってこの携帯メールは課金される。 ということでこの料金をけちる(?)ため、時間を短縮するために、この略語が考えられたのであろう。 この捏造(?)とも言える新しい言語Text Talk(テキストトーク)を片っ端からいってみよう。

AAMOF  (as a matter of fact) ジッサイノトコロ、 ジツハ
ADN (any day now) ソノヒガイツキテモオカシクナイ
AFAIK (as far as I know) ワタシノシルカギリ
AML (all my love) アイヲコメテ
AISB (as I said before) マエニモイッタヨウニ
AKA (also know as) ベツメイ
ASAP (as soon as possible) シキュウ
ATM (at the moment) イマノトコロ
B (be)
Bf (boyfriend)
Bwd (backward)
BBL (be back later) アトデモドル
BFN (bye for now) トリアエズバイバイ
BION (believe it or not) シンジラレナイカモダガ
BRB (be right back) スグモドル
BTDN (been there done that) カコノコトヨ(ケイケンズミ)
BTW (by the way) トコロデ
B4 (before)
C (see)
CMB (call me back) デンワオリカエシテ
CU (see you) マタネ
CUL8r (see you later) マタネ
ETA (estimated time of arrival) 到着予定時刻
FICCL (frankly, I couldn’t care less) ワタシニハドウデモイイ
F2F (face to face) ジカニムキアッテ
F2T (free to talk) ハナスジカンガアル
Gf (girlfriend) 
GG (good game) イイシアイダッタ  
Gr8 (great)
HAK (hugss and kisses)     
H&K (hugss and kisses)
HAND (have a nice day) イッテラッシャイ
Hot4U (hot for you) キミニムチュウ
IAC (in any case) ドンナバアイデモ
IDK (I don’t know) シラン
IH8U (I hate you) キライ
IMO (in my opinion) ワタシノイケンデハ
IOW (in other words) イイカエレバ
IYKWIM (if you know what I mean) ワカルダロ?
IYSS (if you say so) キミガソウイウナラ
KOTC (a kiss on the cheeks) ホッペニチュー
KOTL (a kiss on the lips) オクチニチュー
LMAO (laughing my ass off) バクショウ
LMK (let me know)       シラセテネ
LOL (laughing out loud)     オオワライ
L8 (late)
L8r (later)
MYOB (mind your own business) ヒトノコトハホットケ
Mob (mobile) ケータイ
Msg (message) メッセージ
M8 (mate) アイボウ
NAGI (not a good idea) ヤメタホウガイイ
NE (any) ドレデモ
NO1 (no one) ダレモナシ
Nt2Nite (not tonight) コンバンハダメ
N1 (nice one)          ソレイイネ
OTOH (on the other hand)      アルイハ
OIC (oh, I see)         ナルホド  
PCM (please call me)       デンワシテクダサイ
Pls (please)         オネガイシマス
PM (private message) PM
R (are)
ROTFL (rolling on the floor laughin0g) ダイバクショウ
RUOK? (are you OK?)           ダイジョウブ?
RUThr? (are you there?)       イル?
Sec (second)
SOHF (sense of humour faiure)   クダラン
SRy (sorry)           ゴメン 
Sum1 (someone)         ダレカ 
ThnQ (thank you)         アリガト
Thx (thanks)          アリガト
TMB (text me back)       ケータイメールヘンジクレ
TOY (thinking of you)      キミヲオモウ
TTFN (ta ta for now)       トリアエズマタネ
TTYL (talk to you later)     マタアトデネ
TYVM (thank you very much)   ドモアリガト
U (you)
Wknd (weekend) シュウマツ
W8 (wait)
W/ (with it)
X (kiss)
XLnt (excellent)
Ya (you, or your)
YYSSW (yeah,yeah,sure,sure,whatever) ワカッタワカッタドーデモエエ
1daful (wonderful) 
2 (to, too)
2day (today) キョウ
2moro (tomorrow) アシタ
2nite (tonight) コンバン
4 (for)
24/7 (twenty-four hours a day, seven days a week) シジュウ

これくらいありゃ、検索してくる人のためにもなるであろうと、単なる親切心だけで数々をあげたが、念のために言っておく。
ネイティブがこれ全部知っているわけではない。

こういう斬新なものは流行廃れもあり、恋人同士や友人同士で新しく作っては暗号のように使う意味合いもあるので、どんどん自分たちで作っちゃっていいのだ。

ということで通じなくても私の責任ではない(逃)

BION FICCL CUL8r(↑を見て調べよ)

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